技術講座 病理
蛍光抗体法多重染色
鈴木 孝夫
1
,
池田 勝秀
1
1昭和大学藤が丘病院病院病理科
pp.1477-1483
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101265
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新しい知見
従来より,蛍光抗体法多重染色は蛍光色素標識一次抗体(直接法)を用いるか,または動物種の異なる一次抗体を用いなければならなかった.しかし,近年,耐熱性を有する蛍光色素が存在することが証明され,各抗原検出の間に熱湯処理(蛍光強度を保持しつつ,先の抗原検出に用いた一次抗体を失活させることができる条件で)を行うことにより,同じ動物由来の非標識一次抗体の組み合わせ(例えば,用いる一次抗体がすべて非標識マウスモノクローナル抗体)でも蛍光抗体法多重染色が可能となった.
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