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血液塗抹標本によるマラリアの検査法
安藤 秀実
1
1駿河台日本大学病院臨床検査部
pp.34-35
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101217
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マラリア原虫による感染症患者はWHO(World Health Organization)の推計によると全世界で3億~5億人といわれ,わが国でも輸入マラリア感染患者が毎年100名前後発生している.医師から,患者の海外渡航歴などからマラリア原虫感染を疑い,原虫の検索を依頼される場合が多い.しかし,マラリア感染を疑っても医師から患者情報が提供されないケースも多い.この場合,原虫の発見は臨床検査技師の技量に依存することが多い.したがって,特徴的な血液一般検査のデータの解析を行う力量をつけることはもちろん,マラリア感染を疑う場合,患者の渡航歴などの情報を確認することが重要である.
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