増刊号 細胞像の見かた―病理・血液・尿沈渣
第2章 血液 骨髄塗抹標本の見かた
4.骨髄液中に見られる正常細胞
2)赤芽球系細胞
大畑 雅彦
1
1静岡赤十字病院検査部第2課
pp.1035-1036
発行日 2004年9月15日
Published Date 2004/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100783
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はじめに
赤芽球系細胞は分裂を繰り返しながら成熟し,脱核し赤血球となる.顆粒球系細胞と同様に形態学的特徴に応じた名称が与えられているが,その鑑別上のポイントは細胞質の染色性と核クロマチン構造である.また,赤芽球全体を通しての特徴として,(1)核,細胞質とも類円形で,核は中心性に位置する.(2)正常では,細胞質内に顆粒を認めない.ことが挙げられる.
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