けんさアラカルト
心筋マーカーH-FABPのPOCTの臨床的有用性
大軽 靖彦
1
,
竹下 仁
2
1大日本製薬株式会社ラボラトリープロダクツ部研究開発グループ
2大阪府三島救命救急センター検査科
pp.284-285
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100592
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H-FABPの背景
心臓由来脂肪酸結合蛋白(heart-type fatty acid-binding protein,H-FABP)は,心筋細胞の細胞質に豊富に存在する分子量15kDaの低分子可溶性蛋白である.心筋が虚血状態に陥った際に速やかに血流中に逸脱することから,急性心筋梗塞をはじめとする心筋傷害の血液生化学的マーカーとして活用されている1).
本稿ではH-FABPのPOCT(point-of-care testing)である「ラピチェックH-FABP」について原理,臨床性能および使用上の注意点をまとめた.
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