オピニオン
チーム医療への参画―糖尿病療養指導にみる臨床検査技師の役割から
成宮 学
1
1国立病院機構西埼玉中央病院診療部・臨床研究部
pp.323
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100388
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昨今,糖尿病は増加の一途をたどり,医療費高沸の大きな原因となっており,糖尿病医療従事者に課せられた責務は大きい.円滑な糖尿病診療を行うには,それに適したスタッフ養成が求められる.CDE(certified diabetes educator,糖尿病療養指導士)制度も定着してきているが,周りのスタッフのCDEに対する理解はいま一つであるとともに,CDEの各職場での具体的な役割についても暗中模索というのが現状であるのかもしれない.そこでチームワーク医療の重要性と糖尿病療養指導における臨床検査技師の役割について考え,CDEの今後の役割を考える材料と意見とを述べさせていただく.
1 . パラメディカルからコメディカルへ
糖尿病では他の内科疾患と異なり,食事・運動が基本治療となり,薬物療法はあくまでも補助的なものである.それゆえコメディカルスタッフの役割も異なってくる.他の疾患と異なり糖尿病では,コメディカルスタッフの治療への参加のウエイトがはるかに大きくなる.
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