増刊号 一線診療のための臨床検査
第I章 総論―臨床編
3. 循環器疾患の検査
1)狭心症・心筋梗塞
説田 浩一
1
1東京都立駒込病院臨床検査科
pp.1030-1033
発行日 2005年10月15日
Published Date 2005/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100221
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はじめに
狭心症・心筋梗塞はともに虚血性心疾患,つまり心筋の酸素需要に対し供給が追いつかないために心筋が酸素不足に陥っている病態である.狭心症・心筋梗塞ともにその診断において,臨床検査の果たす役割は大きいが,両疾患,特に心筋梗塞においては迅速かつ確実な診断が求められ,他の疾患以上に臨床検査,特に“迅速検査”の重要性は高い.今回,狭心症・心筋梗塞における“迅速検査”の重要性を中心に概説する.
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