今月の主題 循環器薬の使い方 2006
病態に応じた循環器薬の使い方
ACE阻害薬とARB
心筋梗塞,狭心症における使い方
古本 智夫
1
,
筒井 裕之
1
1北海道大学大学院医学研究科循環病態内科
pp.1510-1512
発行日 2006年9月10日
Published Date 2006/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101681
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
レニン-アンジオテンシン(RA)系抑制薬は心筋梗塞後の左室リモデリング,心不全の発症を予防し,予後の改善効果をもつ.
心筋梗塞後の予後改善効果においては,アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)にもアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬と同等の効果が期待される.
RA系抑制薬には降圧効果を超えた血管保護効果が期待されるので,冠危険因子を有する狭心症患者には積極的に使用すべきである.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.