トピックス
汎用自動分析装置の2秒サイクル高速移動機構
松尾 宏
1
,
稲次 稔
2
1日本電子(株)MEソリューション営業本部
2日本電子(株)MEソリューション医療機器事業本部
pp.567-570
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100048
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
度々の保険点数引き下げ,国立大学病院などの独立行政法人化など,医療環境は目まぐるしく変化し,ここ数年医療従事者に対する経済的圧迫は強まるばかりであり,かかわる機器・試薬メーカーは対応を迫られていた.
1996年9月にオープンディスクリート・シングルライン多項目同時測定方式の新シリーズBioMajesty(R)が日本電子株式会社より発表され,処理機能毎時800テストのJCA-BM8と,1,200テストのJCA-BM12とが発売された.JCA-BM12は必要反応液量が80μlとそれまでの1/3以下であったこととともに,毎時1,200テスト,すなわち4.5秒サイクルの壁を破り,3秒サイクルで稼動する自動分析装置としても話題となった.
そして1999年,単体で毎時1,800テスト,稼動サイクル2秒のJCA-BM2250(図1)が発表された.最少反応液量も60μlとさらに微量化,自動分析装置の集約化と経済性とが市場に評価された.
以下,汎用自動分析装置JCA-BM2250の高速処理機構について,そのコンセプトと要素技術との一端を説明する.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.