増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック
Part.3 5章 技術的要求事項
5.8&5.9 結果の報告
生理検査からみた「5.8&5.9 結果の報告」
宇治橋 善勝
1
,
内田 一弘
1
,
棟方 伸一
1
1北里大学病院臨床検査部
pp.1258-1262
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202182
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
生理検査の結果を正確に医師へ報告するためには,検査報告様式(検査項目名,検査室名,検査日,報告日,検査所見,検査者,確認者,責任者など),報告方法,検査結果の変更時の手順などを明確にし,文書化する必要がある.又,患者の受入可否基準や検査準備事項など,検査を行う上で必要な事項や緊急異常値,検査所要時間などを診療側との合意を得た上で取り決めておく必要がある.
緊急異常値は速やかに臨床医に報告しなければならないが,誰が報告し,誰が受領するのか,決められた受取人だけに届いていることを確実にする手順を決め,口頭で報告した結果は報告書の送付とともに記録を残すことが肝要である.
報告書の改訂(検査結果の訂正)に関する手順を決め文書化し,その内容を検査結果変更記録として記録し維持管理する.さらにインシデント報告を行うことで,報告書作成時のヒューマンエラーへの改善活動につなげることが重要である.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.