臨床検査技師のための実践医療データベース論
第6章 SQLの応用
片岡 浩巳
1
1高知大学医学部附属病院検査部
pp.553-557
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100042
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はじめに
前章までに,関係データベースにおいて,「和」,「差」,「直積」,「選択」,「射影」の五つの基本的な機能について解説してきた.この五つの関係代数を組み合わせればどんな論理的な質問でも答えることができることができるのだが,このうち「選択」は,複雑な検索条件を記述することができる奥深い領域である.条件文の組み合わせは,「否定(NOT)」,「選言(OR)」,「連言(AND)」の三つの論理演算式で表現することができる.また,条件文について,数字と文字との大小関係を比較する条件式の仕組みも理解する必要がある.
本稿では,まず,数値と文字との違いを解説し,それらの大小関係の比較について述べ,続いて,論理演算の基礎から応用までを具体的に解説する.
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