Laboratory Practice 生理 超音波像の読みかた
乳腺―悪性疾患
久保田 光博
1
1山近記念総合病院
pp.432-436
発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100010
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はじめに
CTやMRIなどとともに画像診断の重要な一角を占めている超音波検査法あるいは超音波診断の基本はBモードとも呼ばれる超音波断層法にある.超音波検査を適切に行い超音波像から必要な情報を引き出すためには,対象とする臓器の正常な構造や,疾患および疾患に起因する変化についての知識とともに,超音波と組織との相互作用(超音波組織特性)の理解も必要である.そしてともかくも超音波画像に慣れ親しむことである.検査の実践と,結果の確認に基づく検討・反省はさらに検査と診断の質を向上させるだろう.
本稿では,乳房超音波検査において,乳癌を中心とする悪性乳腺疾患をどのように診断していくかを,乳癌の発生と病理と超音波像の成り立ちに焦点を絞り,実践的観点から述べてみる.
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