Senior Course 血液
—検査室からみた血液疾患の特徴—白血球増多症
松原 高賢
1
1熊本大中検部
pp.676-677
発行日 1975年6月15日
Published Date 1975/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917714
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白血球数が1万を越したら確実に白血球増多症といえる.白血球の増加には他疾患に伴う反応性のものと自律的非可逆的なものすなわち白血病とがある.通常白血球増多症と呼ぶのは前者であり,本稿においてもこれについて述べることにする.いずれの種類の白血球も程度の差はあれ外来の刺激に反応して増減するのであるが,白血球数を支配するような大きな変動を示すのは好中球のみである.したがって特別の場合を除けば白血球増多症即好中球増多症である.
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