図解病態のしくみ
白血球増多
滝沢 義矩
1
,
天木 一太
1
1日大・第1内科
pp.510-511
発行日 1973年4月10日
Published Date 1973/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204710
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白血球増多は,細胞の成熟度とか,種類に関係なく,末梢血において白血球の絶対数が増加している状態をいう。成人では,一般に,白血球数10000/mm3以上とするが,実際には白血球は好中球,単球,好酸球,好塩基球,リンパ球に分けられるので好中球増多,単球増多,…などとしてとらえることが妥当であろう.末梢血白血球が増加するうち,特殊なものに類白血病反応がある.感染あるいは炎症,中毒,腫瘍など,白血病以外の疾患によってひきおこされ,白血病に似た血液所見を呈する白血球増多で,その特長は,有核赤血球を含めた各種幼若細胞が出現することである.
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