新しい検査技術
白血球のアルカリフォスファターゼ染色
柴田 昭
1
1秋田大・第1内科
pp.1632-1634
発行日 1972年7月10日
Published Date 1972/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204399
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はじめに
ここでいう白血球アルカリフォスファターゼとは白血球内に存在するアルカリ域に至適pHを持つ非特異的phosphomonoesteraseを指している.その意味で血清中のアルカリフォスファターゼと同じであるが,しかし両者の間に相関関係はない.
白血球内の本酵素の証明法には生化学的方法と組織化学的な方法の2つがあるが,日常の臨床上にはその簡便さからもっぱら後者が愛用されている.本酵素は今日ではペルオキシダーゼと共に日常の血液検査に欠くことのできないものの一つとなった.以下にその方法と臨床上の意義について述べることとする.
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