特集 リポ蛋白・脂質代謝と臨床検査
6 酵素
1.リポ蛋白リパーゼ(LPL)
村勢 敏郎
1
Toshio MURASE
1
1東京大学医学部第三内科
pp.1432-1434
発行日 1985年11月1日
Published Date 1985/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917546
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はじめに
カイロミクロンおよび超低比重リポ蛋白(VLDL)のカタボリズムの最初のステップは,末梢組織におけるトリグリセライド(TG)の加水分解反応に始まるが,この反応を触媒している酵素がリポ蛋白リパーゼ(lipoprotein lipase;LPL)である.すなわち,LPLの生理的な役割は血漿リポ蛋白—TGを異化することにある.臨床的に,高TG血症の成因を検討しようとする場合,特にTGの処理機構に障害があるか否かを評価する場合には,この酵素活性を測定することが必要になってくる.
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