特集 リポ蛋白・脂質代謝と臨床検査
4 リポ蛋白
5.高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によるHDL分画法
岡崎 三代
1
,
原 一郎
2
Mitsuyo OKAZAKI
1
,
Ichiro HARA
2
1東京医科歯科大学教養部
2東洋曹達工業(株)科学計測開発部
pp.1363-1367
発行日 1985年11月1日
Published Date 1985/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917530
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はじめに
ヒト血清リポ蛋白各分画の中で高比重リポ蛋白(HDL)については,そのレベルと動脈硬化症発生率の間に負の相関が存在することが報告されて以来,HDL量の測定が盛んに行われるようになった.一方,HDLはいくつかの亜分画から成り立っているため,HDL全量でなくその内容の違いについての検討も重要である.
本稿では,筆者らが開発した高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によるリポ蛋白の分析法を用いてのHDL分画法について述べる.なお,HPLC法によるリポ蛋白分析法の一般については,他の成書を参照されたい1〜3).
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