研究
抗凝固剤アンチクロットETの検討
日比谷 淑子
1
,
村山 範子
1
,
小林 茂樹
1
1関東逓信病院臨床検査科
pp.927-929
発行日 1966年9月15日
Published Date 1966/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917053
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はじめに
血算に用いる抗凝固剤は,従来二重蓚酸塩,ヘバリン,EDTAなどが使われていたが,時間の経過に伴い検査成績がしばしば不正確であったので1),私達の検査室では血算は耳朶採血で検査を行なっていたが,検査量の増加や自動血球計算器の購入により,耳朶採血では不便になったので,適当な抗凝固剤を探していた。今度新しく発売されたアンチクロットETについて,白血球数,血小板数,血液像,網赤血球数,Hb,Htについての時間的変化を,二重蓚酸塩,ヘパリン,EDTAと比較検討してみた結果,アンチクロットETについて,他の抗凝固剤よりも好成績が得られたので,耳朶採血に代りアンチクロットETを使って血算を行なっている。その結果を報告する。
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