特集 自動化臨床検査法
血液
凝固・線溶
ユーグロブリン・クロット・ライシス・タイム・レコーダー
浅井 紀一
1
1名大・検査部
pp.1350-1354
発行日 1973年11月1日
Published Date 1973/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908310
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検査室における線維素溶解検査の自動測定器はまだ種類が少なく,凝固線溶の総合的記録装置としてのトロンボエラストグラフは別として本格的専用機としては自動記録装置としてのユーグロブリン・クロット・ライシス・タイム・レコーダー(Euglobulin clot lysis timerecerder;E.C.L.T.R.と仮に略す,C.L.T.Unitともいう)が普及しつつあり,邦製では写真判定式E.C.L.T.測定装置(名市大式)1,2)も同時大量測定器として有用であろう.
線溶測定法のうちでも短時間で測定できるSK, UK加ユーグロブリン溶解時間(SK, UK-ELT)などは自動測定器なしでも不便ではないが,ELTのような時間単位の長時間を要するものはどうしても自動記録機の使用が望まれる.E.C.L.T.R.はその目的のために検査室用に作られ,現在最も普及度の高い機器であり,今後もこれに類した測定器が改良されて出現するであろうし,これらが安定して安価に供給されることが検査の普及,検査室の充実上望ましい.以下Dr.CashとLeask5)によって手がけられたE.C.L.T.R.について述べる3,4).
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