研究
オートアナライザーによる臨床化学分析法の検討と考案—(I)血糖測定法の微量化
野本 昭三
1
,
金井 正光
1
1信州大学附属病院中央検査部
pp.651-655
発行日 1964年8月15日
Published Date 1964/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916801
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近年臨床検査件数の飛躍的な増加と検査種目の拡大にともない,検査法の自動化・能率化は管理者にとって切実な問題となっている1)。化学分析法の自動化はその各操作段階において試みられているが,2),3)検体採取から比色記録までの全操作をcontinuous flow systemを利用して行なうAuto Analyzer(Technicon Instruments Corp. Chancey, N. Y.)はSkeggs4)により考案されて以来,各種の比色分析5),炎光分析6)をはじめ広範囲な応用面が開発されており7)8),その性能,精度,持久性等においてきわめて優れた装置として臨床化学分析の自動化に威力を発揮しつつある9〜11)。
本邦では茂手木12)により本装置の紹介が行なわれてから,血糖14)15)17)19)をはじめ炎光分析を含む数種の臨床検査への応用,新法の考案18)19)などが報告され,その性能得失16),経済性19)について論じられており,将来臨床化学検査の集中化.自動化に大きな役割を果すことが期待されている13)。
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