研究
ウロペーパーBによる簡易尿ビリルビン定性法の経験
原島 三郎
1
,
相賀 静子
1
HARASHIMA SABURO
1
,
AIGA SHIZUKO
1
1国立東京第一病院研究検査科
pp.656-657
発行日 1964年8月15日
Published Date 1964/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916802
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はじめに
黄疸患者の診断と治療に際して尿ビリルビン反応は必要にして欠くことのできない検査法であるが,現在主として用いられているRosin法は重層法のため検査手技に熟練を要し,その上尿ビリルビン濃度が低いときには緑色輪が明瞭に形成されないため判定が困難な場合があった。このため手技が簡単で,検査に要する尿量も少量ですみ,しかもビリルビンに対して特異性のあるインスタント試験紙の出現が望まれていたところ,このたびウロペーパーBが発売されたので,検査手技,鋭敏度,Rosin法との比較について検討を試みた成績について報告する。
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