研究
オートアナライザーによる臨床化学分析法の検討と考案—(3) N-methodsについて
野本 昭三
1
,
金井 正光
1
1信州大学附属病院中央検査部
pp.263-268
発行日 1966年3月15日
Published Date 1966/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915923
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はじめに
筆者らがオートアナライザーを日常検査に使用し始めてから約5年を経過したが,その間,各種分析法の進歩とともに機構的にも年々改良が重ねられ,当初とはかなり異なった部分も出てきている。オートアナライザー基本型の各ユニットの中で,もっとも大きな変化は,標準型フローセルのチューブラーフローセルへの改造と,C型透析模の出現であり,両者の併用によって生れたN-methods1)が現在かなり広く用いられていると考えられる2)。
筆者らも従来の標準法(以下旧法と略す)からN-methodsに移行するにあたりて,C型メンブランの透析率と耐久性,隣接試料の影響,ノイズ,数種測定法におけるN-methodsと用手法との比較,精度,感度等の問題について比較検討を行ない,つぎのような結果を得たので報告する。
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