研究
発作性夜間血色素尿症の砂糖水試験
安藤 泰彦
1
,
星田 昌博
2
,
臼田 文子
3
1慶応義塾大学病院内科
2東京歯大市川病院内科
3慶応義塾大学病院中検血液科
pp.286-288
発行日 1968年4月15日
Published Date 1968/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916704
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はじめに
臨床検査においてスクリーニングということが広く行なわれるようになったが,この目的のためには簡便でしかも信頼度が高くなければならない。従来,発作性夜間血色素尿症(以下PNHと略す)の診断確定のためには,Ham's TestおよびCrosby's Testが行なわれていたが,これらの方法は手技が煩雑であり,一般診療所では殆んど行なわれていない。このために,PNHは正しく診断されずに,見落されてしまう可能性が多かった。
1966年Hartmann等1)により簡便なしかも,PNHに特異的であるSucrose Hemolysis Testが発表されたので,我々も諸種疾患200例について210回本法を施行し,特異性について検討し,ほぼ満足すべき結果を得たので,検査法を紹介する。
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