特集 簡易臨床検査法
血液
Dextrostixの正しい使用法と問題点
斎藤 正行
1
,
小泉 恵美子
1
,
林 真袖
1
1東大分院臨床化学
pp.909-913
発行日 1967年12月5日
Published Date 1967/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916274
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はじめに
国民生活水準の向上とともに糖尿病患者は急速に増加し,現在わが国では数十万人が医師の管理下に生活を営んでいるが,一般的常識から考えてそれと同等数以上,わが国の公衆衛生的現状から見る時ば数倍の人々が不幸にも糖尿病に犯されていながら発見されずに放任されていると考えられる。これに本病の遺伝的いわゆる"Carrier"の数を加えると,数十年後のわが国の糖尿病患者数は想像するだけで戦慄を覚える。
実際世界一糖尿病の多い,かつ早期発見対策も十分行なわれているアメリカにおいてすら,現在約200万近い患者が医師の管理下にあり,さらに未だ200万以上もの人が発見されずに放任されているといわれる。
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