研究
抗生物質感受性よりみたブドウ球菌感染症の現況(第3報)—デイスク法による感受性の検討を中心に
小林 稔
1
,
高見 寿夫
1
,
滝上 治
1
1神戸大学医学部附属病院中央検査部
pp.608-611
発行日 1967年8月15日
Published Date 1967/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916190
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はじめに
耐性ブドウ球菌(以下耐性ブ菌と略称す)の様相についてはすでに多くの研究者によって探究され,その結果この種感染症をある意味での手始めに抗生剤(以下薬剤と通称する)の耐性化が大きくとり上げられ,薬剤の使用に当って感受性検査を実施することがroutineの一つとしてごく自然に受入れられるようになった。
感受性検査にも種々の方法がありすでに多数の研究者によって吟味せられ耐性の様相を概観することができる。私達は昭和36年1月から昭和40年12月末までの5ヵ年間細菌検査室において,検査を依頼されたもののうち,Staphylococcus aureusと同定した全菌株についてディスク法によりその薬剤感受性をしらべその様相を概観したので報告する。
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