Japanese
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臨床研究
新生児の咽頭より検出せるブドウ球菌の感受性テストについて(第1報)
Sensibility test of staphylococci isolated from pharynx of newborn infant
安達 寿夫
1
,
武山 恒男
1
,
須郷 杲
1
Toshio Adachi
1
1東北大学医学部産婦人科学教室
pp.971-975
発行日 1960年11月10日
Published Date 1960/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202307
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Ⅰ.はじめに
化学療法の普及に伴つて諸種感染症の治療が容易になつた反面,これら薬剤の乱用は耐性菌の増加となつて現われ,殊に幾種類かの薬剤に耐性を示すいわゆる多重耐性菌の出現は,これらの菌によつておこされる感染症の治療を困難ならしめている。
最近特に注目されている菌に結核菌,赤痢菌,ブドウ球菌等があるが,ブドウ球菌(以下ブ菌)については,この菌が健康人の鼻前庭とか咽頭に常在している菌なので,薬剤耐性の菌が現われると交叉感染をおこし,病院内に蔓延するおそれがある。1954年既にHopps1)等は"Hospital Sta—phylococcus"の概念を出し,ペニシリン(Pc)の普及の多い所ほどPc耐性のブ菌が多い事を警告している。
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