特集 日常検査法の基礎知識と実技
基礎技術
試薬のとりあつかい,保存
松田 誠
1
1慈恵医大医化学
pp.1083-1086
発行日 1965年12月10日
Published Date 1965/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915829
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I.試薬の純度
試薬の純度保証にはJIS(Japanese Industrial standard)規格が適用されており,このほか日本薬局方(Japanese Pharmacopeia)で定めた純度規格もある。JIS規格は純度により特級と一級に区別され,特級はより高純度を示す。その他試薬の純度の標準として用いる容量分析用標準試薬として8種類のものが規定せられ0.01%の精度をもって明記されたものがある。自分の使う試薬が,どの純度であるべきかをよく老え,また指示にしたがって,使わねばならない。製造所が注意を払って作ったものでも,なにかの間違いで,表示してある純度よりも低い製品のはいっていることがあるから注意すべきである。日本薬局方は人体に使用することを考えて作られた純度規格である。
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