特集 出血傾向のLaboratory Diagnosis
Ⅱ.出血傾向を訴えてきたとき
1.乳幼児,小児
山田 兼雄
1
1聖マリアンナ医科大学・小児科
pp.1248-1253
発行日 1980年11月1日
Published Date 1980/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915615
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小児の出血傾向の患者を初めて診察したときに重要なことは,小児の年齢,性から好発する出血傾向の疾患を考えるということと,次に家族歴を問診で調べるということである.新生児,乳幼児,学童で好発する疾患がかなり異なっている.家族歴をよく聞くことで遺伝形式が明らかになり,検査前に病名を推定することが可能なことが少なくない.相手は小さな小児である.いたずらに無意味な検査を行って小児を痛めつけるようなことがあってはならない.はじめに総論的なことについて述べ後に代表的疾患について述べていく.
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