今月の主題 循環器疾患の低侵襲治療
大動脈疾患と末梢動脈疾患
新しい穿刺部止血法
西田 隆寛
1
,
山口 徹
1
1東邦大学大橋病院第3内科
pp.1451-1453
発行日 1998年8月10日
Published Date 1998/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909374
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●新しい止血法として,牛コラーゲンによる止血器具やポリエステル縫合糸による血管縫合器などが実用化されているが,従来の用手圧迫法に代わるほどの臨床的なスタンダードになる方法はない.
●新しい止血法により,用手圧迫法よりも止血・安静時間を短縮できるが,血管合併症の発生率は有意に減少しない.
●新しい止血法の使用に際しては,用手圧迫法よりも患者側や使用状況の制限がある.
●新しい止血法が普及するためには,医療経済の面でも利点を有することを示す必要がある.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.