資料
DuPont acaジゴキシンの基本的検討
牧野 祐子
1
,
野上 清信
1
,
水野 映二
1
,
中 甫
1
,
清瀬 闊
1
,
田口 逸夫
2
,
井上 善弘
2
1三井記念病院中央検査部
2三井記念病院放射線科
pp.1103-1106
発行日 1985年9月15日
Published Date 1985/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912676
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
強心薬として心疾患の治療に広く用いられているジゴキシンは,有効血中濃度域と中毒濃度域とが接近している.中毒症状である不整脈,消化器症状は,心疾患の悪化などで生じる症状と紛らわしいため,臨床症状,心電図検査と並んで,血中ジゴキシン濃度の測定は,臨床上,重要であると言われている.血中ジゴキシン濃度測定は,RIA法(radioimmunoassay),EIA法(enzymeimunoassay)が一般的であるが,これらの多くはいわゆるバッチ処理が原則で,検体ごとに随時測定を行う場合,測定ごとにキャリブレーションが必要なことから,操作性および経済的に難点を有している.今回,DuPont社のTDM (therapeutic drugmonitoring)シリーズの中にジゴキシン測定が加わったのを機会に,その基本的検討をDuPont aca IIを使用して行ったので,その結果を報告する.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.