編集者への手紙
血液凝固因子の周期律表
有馬 広海
1
1済生会八幡病院中央検査部
pp.468
発行日 1980年4月15日
Published Date 1980/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915440
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凝固学と言えば,各因子の性質を知ることが大切であり,基本でもある.ところが,これらは別々に説明されることが多いため,初心者にとっては戸惑うことが少なくない.因子の諸性質を何とかうまく統一・整理することができないものだろうかと考え,試行錯誤を繰り返して,右の図にたどりついた.
①の方向に,血清中に存在しない因子群(Ⅰ,Ⅱ,Ⅴ,Ⅷ)を,②の方向には,吸着を受ける因子群(Ⅱ,Ⅶ,Ⅹ,Ⅸ)を配置した.→(プロトロンビン群)また③の方向には,血友病A(Ⅷ),血友病B(Ⅸ),血友病C(XI)と血友病因子群が配列されている.更にこの表はトロンボプラスチン生成試験で,その威力を発揮する.
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