今月の主題 生理検査・2
技術解説
生体機能計測上の工夫—トランスジューサーを主体に
戸川 達男
1
1東京医科歯科大学医用器材研究所
pp.987-995
発行日 1979年10月15日
Published Date 1979/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915217
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生体機能計測において,電子計測が多く利用されるようになってきている.電子計測とは,対象とする物理量・化学量などを電気信号に変換して,表示,記録,伝送あるいはコンピューター処理を行う技術である.電子計測のためには,対象とする量を電気信号に変換する機構が必要であり,その装置をトランスジューサーと呼ぶ.
トランスジューサーには,対象量の種類により,また入力量の大きさにより多くの種類があり,またその評価も精度,応答速度,大きさ,重量,消費電力などいろいろな面から考えていかなければならない.しかし本稿では特に,"計測のために生体からトランスジューサーに移動するエネルギーあるいは物質の量"という観点から,種々のトランスジューサーについて考えてみたい.
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