今月の臨床 胎児発育のすべて―FGRから巨大児まで
発育異常の評価
巨大児の計測方法の工夫
池ノ上 学
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科
pp.843-848
発行日 2022年9月10日
Published Date 2022/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210773
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●超音波検査による巨大児の予知に関する検討は多数報告されているが,診断精度は決して高いとはいえず,実際に巨大児か否かの胎内診断は困難であるとされる.
●血糖管理不良の妊娠糖尿病症例では,胎児も高血糖・高インスリン血症を呈することから胎児の軟部組織量の増加をきたし,巨大児の発症リスクが上昇する.
●巨大児の予測能の改善においては,胎児推定体重に加えて,脂肪・骨格筋などの胎児軟部組織量の評価が有用である可能性がある.
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