臨床化学分析談話会より・61<関東支部>
いかに測定誤差因子と対処するか—GOT・尿糖サーベイから
大竹 皓子
pp.1117
発行日 1978年10月15日
Published Date 1978/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914898
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第213回分析談話会関東支部例会は,1978年6月20日東大薬学部記念講堂で開催された.今回のテーマは"ISQCで語られなかったこと"①GOTサーベイに関連して(慶大中検・加野象次郎先生),②尿糖測定のサーベイに関して(北里大臨床病理・斎藤正行先生)の2題であった.
既にご存じのとおり去る6月3,4日の両日,内外から臨床病理・臨床検査領域の多くの専門家の参加の下に,第3回精度管理に関する国際シンポジウム(The Third International Symposium on Quality Control)が東京にて盛大に開催されたが,今回の談話会は,このシンポジウムでISQCサーベイ委員会からGOTと尿糖測定に関してのサーベイの企画と解析を依頼され,その結果を発表されたお二人の先生にISQCでは触れなかった内容をも含めて話題を提供していただいた.まず,加野先生は,今回のサーベイに当たって全国の218か所の検査施設に内容の異なる5種類のサンプルを配布し,あらかじめ用意された測定法などに関するアンケートの回答を基に,①我が国におけるGOT測定の精度管理の現状,②施設間における系統誤差及び変動の諸因子,③将来の標準化への展望の3点を主眼として解析されたデータを示された.
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