新しい機器の紹介
Glucolyzerによる尿糖定量法の検討
赤井 俊洋
1
,
桜井 育子
1
,
富家 香
1
,
肥塚 卓三
1
,
畠山 勅男
1
,
奥田 清
1
1大阪市立大学病院中央臨床検査部
pp.1019-1022
発行日 1978年9月15日
Published Date 1978/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914874
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はじめに
尿糖の定量法は,糖の還元力を応用したPavy—隈川—須藤法,Benedict法1),Somogyi法2),酸化的縮合反応を応用したο—トルイジン—ホウ酸法,酵素との反応を応用したブドウ糖酸化酵素法などがあり,現在ではSomogyi法やο—トルイジン—ホウ酸法が日常検査に主として採用されている.また最近は,ブドウ糖酸化酵素法(GOD—POD比色法)が採用され出してきた.
この度開発されたGlucolyzer (GA−1000型,発売元:マイルス三共株式会社,製造元:株式会社京都第一科学)は,グルコースオキシダーゼと酸素電極を用いて尿中及び血中のブドウ糖を微量の試料で迅速,簡易に極めて精度良く測定することができる半自動の分析装置である.今回,我々はこの装置を使用する機会を得たので,この装置を中心とする尿糖定量法の検討を行った.
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