技術解説
カラメル化法による尿糖定量法
安藤 晴弘
1
,
工藤 愛子
2
,
川島 不二子
2
,
中 甫
3
1慶大医化学
2慶大中検臨床化学科
3東京衛生病院検査科
pp.291-294
発行日 1961年5月15日
Published Date 1961/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905831
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日常一般検査において尿糖の定量はかなりの数量を処理しなければならない。1941年Somogyiがアルカリ溶液中における糖の重合性を応用したカラメル法を報告した。この方法は操作が簡単で一定条件のもとにおいては糖の濃度に比例して色調の変化が起り還元法のように糖以外の還元物質,蛋白質などに妨げられることもなく安定な発色を呈する。以上のことから原法を検討中2,3注意すべき点のあることが判つたので実験を試みた結果を報告する。
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