特集 小児の臨床検査
Ⅰ.サンプリングの技術
A.血液
西村 昻三
1
1聖路加国際病院小児科
pp.1162-1165
発行日 1977年11月1日
Published Date 1977/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914524
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小児の臨床検査の中で,血液は検査材料として最も広く用いられていることは周知の事実であるが,そのためには,検査に必要な量の血液を,目的に応じ毛細管,静脈,動脈から採取しなければならない.しかし,小児の採血は,年齢により難易の差が強く,なかでも乳幼児の採血が最も難しい.最近では,検査法も微量化,簡易化してきているので,血液を材料とする検査の全過程の中では,乳幼児の採血が最も困難にして熟練を要するものになってきている.そこで,乳幼児の採血法のうち,特に日常臨床上役立つものと思われる方法を述べることにする.
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