新しい心機能検査法・5
RIによる心機能検査
平川 顕名
1
,
桜井 恒太郎
1
,
松村 忠史
1
,
本原 征一郎
2
1京都大学・第3内科
2滋賀県立成人病センター循環器内科
pp.535-540
発行日 1977年5月15日
Published Date 1977/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914359
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同位元素を用いた臨床検査の利点は,体外計測が可能なため患者の苦痛や危険が少なくてすむことにあり,主にスクリーニング検査として応用されてきた.従来,これらの検査はシンチスキャナーあるいはガンマカメラによる映像記録とシンチレーションカウンターによる動態検査とに分かれて発展してきたが,電子計算機による情報処理技術の発達は両者を一つに集約しつつある.また,同位元素のもう一つの特徴である生体の機能を直接に映像化する働きは,観血的検査法も代わりえないものとして注目されている.今回は表1に掲げた心機能検査法のうちから,特に我々が日常臨床で診断に頻用している体外計測法の幾つかを解説し,新しい試みや装置についても紹介する.
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