今月の主題 筋疾患と臨床検査
カラーグラフ
筋生検
岡本 幸市
1
Koichi OKAMOTO
1
1群馬大学医学部神経内科学教室
pp.616-618
発行日 1989年6月15日
Published Date 1989/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913988
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
神経・筋疾患の診断には罹患筋の組織学的な検査が必要なことが多い.通常上腕二頭筋または大腿四頭筋より採取し,凍結切片の組織学的,組織化学的染色(図1)以外に,電顕的観察,一部は生化学的検索も行われる.組織標本では,筋線維径の変化,筋線維の内部構築の異常,核の異常,間質の状態などに注目して鏡検する.異常所見として,①脱神経による「神経原性変化」,②筋肉自体の疾患による「筋原性変化」,および③特殊な筋線維の構造上の変化より診断される「先天性ミオパチー」などに大きく分類される.ここでは代表的な筋病変を呈示する.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.