増刊号 病理組織・細胞診のための日常染色法ガイダンス
14.特殊染色法
酵素組織化学(筋生検)
岩本 宏文
pp.897-903
発行日 2001年6月15日
Published Date 2001/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905928
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ゴモリのトリクローム染色
1.目的
ゴモリ(Gomori)のトリクローム染色(Trichrome stain)は酵素染色法でないが,筋生検の検索になくてはならない染色法で,ヘマトキシリン・エオジン染色(Hematoxylin-Eosin stain)で確認できる構造のほかに,大まかな筋線維のタイプ分け,ラッグドレッドファイバー(ragged red fiber. ミトコンドリア異常,写真2),ネマリン小体(nemaline rod,写真3)などの封入体の存在(sarcoplasmic body)などの検索ができ,非常に有用な染色法である1).
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