今月の主題 造血器腫瘍の新しい検査
カラーグラフ
急性白血病のFAB分類
大島 年照
1
Toshiteru OHSHIMA
1
1日本大学医学部第一内科学教室
pp.364-366
発行日 1989年4月15日
Published Date 1989/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913945
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急性白血病は正常骨髄細胞の未分化な段階で腫瘍化(白血病性幹細胞)し,増殖に伴って芽球の形態的な特徴を発現するものと考えられている.一口に急性白血病と言っても,白血病細胞(芽球)の形態はきわめて多彩であるため,世界的に共通する形態的分類法が望まれていた.
1976年に提唱されたFAB分類は,通常の血液検査室レベルで行える技法(Romanovsky染色,ペルオキシダーゼ染色)で容易に診断でき,しかも診断の基準が従来の分類法と比較し,明確で客観的であることから広く普及している.
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