特集 アイソザイム検査
II.各論
12 コリンエステラーゼ
松田 信義
1
,
松田 貴美子
2
,
上田 智
1
Nobuyoshi MATSUDA
1
,
Kimiko MATSUDA
2
,
Satoshi UEDA
1
1川崎医科大学検査診断学教室
2川崎医科大学附属病院中央検査部
pp.1300-1308
発行日 1988年10月30日
Published Date 1988/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913796
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血清コリンエステラーゼ(ChE)は,臨床化学検査に導入されて三十余年,主として肝実質障害の検出・評価と全身状態の判定を目的として利用されてきている.この間に,各種疾患における血清ChEの診断的意義1,2)が解明され,新たに遺伝性ChE異常症,C5変異症などの例も発見3)された.最近,これらの異常症の検索,脂質代謝との関係および肝病態の解析におけるChEアイソザイムの有用性4〜7)などに関する報告がなされている.
本稿では,血清ChEアイソザイムの技術と臨床的意義をテーマに最近の知見を交えて解説する.
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