今月の主題 周産期の臨床検査
新生児の病気と検査
溶血性疾患
久永 幸生
1
Sachio HISANAGA
1
1九州大学医療技術短期大学部
pp.1073-1078
発行日 1988年10月15日
Published Date 1988/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913752
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血液型不適合新生児溶血性疾患の出生前診断,胎内治療および予防法の確立は周産期医学の進歩に先駆的役割を果たしてきた.本症の検査は新生児についての検査よりも母血清中の抗体検査や,羊水による罹患胎児の重症度の予測に重点がおかれるべきものである.本症の98%はRhとABO式血液型不適合により発症するものであるから,この両者に重点を置き概説した.
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