今月の主題 免疫血液学検査法の進歩
血球膜抗原の検査
血清型の検査
松本 秀雄
1
,
鈴木 広一
1
Hideo MATSUMOTO
1
,
Koichi SUZUKI
1
1大阪医科大学法医学教室
pp.630-635
発行日 1988年6月15日
Published Date 1988/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913665
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血液型といえばABOやRhが直ちに連想されるが,ヒトの血液中にはこれらのほかにも多型を示す形質が数多く存在することが明らかにされている.血清型は血清蛋白のなかで多型をしめすものの総称で,ハプトグロビンやγグロブリンにおける多型の研究に端を発して,多くの血清蛋白について研究されており,人類学,人類遺伝学,法医学を中心として多くの領域で利用されている.本稿では血清型検査法の一般的原理と,いくつかの血清型についてまとめた.
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