私のくふう
大型標本のBodian染色用,容量可変型染色バット
大谷 静治
1
,
山縣 恵
1
,
金沢 仁幸
2
1札幌医科大学中央組織学研究室
2札幌医科大学共同研究施設部中央研究機械室
pp.547
発行日 1988年5月15日
Published Date 1988/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913650
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脳の大型切片のBodian染色は既存のガラス製染色バットでは染色枚数が1回の染色で2枚程度と少なく,さらに,染色液のプロテイン銀液が既存の染色バットでは少なくとも100 ml以上必要なため,高価なプロテイン銀を使い捨てにするBodian染色では標本1枚あたりの銀溶液を必要最少限度にとどめることが要求される.そこでわれわれは大型標本を染色枚数に応じ,必要最少限度の量のプロテイン銀溶液で済むようアクリル製の容量可変型の染色バットを当医大共同研究施設部中央研究機械室の協力を得て作製した.その結果,染色作業の効率化とプロテイン銀溶液の節約に寄与することができたので紹介する.
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