今月の主題 迅速検査;現状と今後の動向
検査機器・キットの進歩
生理学的検査
小沢 友紀雄
1
,
谷川 直
2
,
赤柴 恒人
3
,
小原 甲子
4
Yukio OZAWA
1
,
Naoshi TANIGAWA
2
,
Tsuneto AKASHIBA
3
,
Kohko OHARA
4
1日本大学医学部第二内科学教室
2日本大学板橋病院循環機能検査室
3日本大学板橋病院呼吸機能検査室
4日本大学板橋病院神経筋機能検査室
pp.234-244
発行日 1988年3月15日
Published Date 1988/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913594
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生理機能検査は循環器系,呼吸器系,脳神経系などいずれの領域においても,検査自体が生体から直接的に記録されるものが多いので,ある意味ではすべて迅速性のある検査ということになる.ここで問題となるのは,いかに正確に,迅速に生体から信号を取り出し,記録し,分析し,結果を出すかであろう.そのような意味で,これらのプロセスをコンピュータにより自動化できるものに心電図や呼吸機能検査・脳波などの検査がある.一方では,従来は観血的に行われていたガス分析も,経皮的酸素分圧・炭酸ガス分圧測定装置などが開発されるようになった.今後ますます非観血的に種々な生理学的信号を取り出し,分析し,診断まで下す方向で,センサーやコンピュータの利用が発展していくものと思われる.
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