今月の主題 臨床生理検査の自動化
巻頭言
臨床生理検査の自動化
小沢 友紀雄
1
Yukio OZAWA
1
1日本大学医学部第二内科学教室
pp.7
発行日 1989年1月15日
Published Date 1989/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913877
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改めて見回すまでもなく,昨今の自分の周囲を眺めると,仕事においても,遊びにおいても,また自宅の中にまでコンピュータが入り込んで,簡単なメモリーまで入れると日常生活におけるその利用には枚挙にいとまがない.
以前には,壊れた機械は職人の手によって修理されたが,最近の種々の機械では,どこが故障したのか分からないまま部品を取り替えてしまう.このような状態は生理機能検査の中にも見られ,検査技師がテスターやドライバーを使って修理できた部品も電子回路の中に組み込まれ,修理をメーカーの手にゆだねざるをえない場合が多くなった.臨床生理検査に携わるものは,コンピュータと無縁ではいられなくなり,検査室の雰囲気も機械に使われているような感じが無きにしもあらずである.
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