新しいneuropeptides・3
Neuropeptide Yとhistidyl-proline diketopiperazine
小林 功
1
,
入内島 徳二
2
,
森 昌朋
2
Isao KOBAYASHI
1
,
Tokuji IRIUCHIJIMA
2
,
Masatomo MORI
2
1群馬大学医学部附属病院内分泌内科
2群馬大学医学部第1内科学教室
pp.984-991
発行日 1987年9月15日
Published Date 1987/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913409
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はじめに
1960年代後半から始まった視床下部ホルモンの構造式の決定とそれに続くラジオイムノアッセイ(RIA)法の確立,生理作用とその機序の解明および臨床的意義をめぐる検討など,一連の脳内ペプチドホルモン研究の足跡はめざましいものがあった.この間にあって,新しい脳内ペプチドが相次いで発見され,さらに脳以外の組織にも広範囲に分布していることが明らかにされ,その生理作用も明らかになるにつれ,「脳・腸管ペプチド」という概念も生まれるに至った.今回ここにとりあげた二つのペプチドneuropeptide Y (以下,NPYと略)とhistidyl-proline diketopiperazine (以下,cyclo (His-Pro)と略)も比較的新しく登場し,その多彩な生理作用が注目されているものである.
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