特集 病院オープン化に期待する
病院オープン化の現状—病院における試み
田近 豊一郎
1
,
後藤 保郎
2
,
上野 喬
3
,
吉川 暉
4
,
深瀬 邦雄
5
Toyoichiro TAJIKA
1
,
Yasuo GOTO
2
,
Takashi UENO
3
,
Akira KIKKAWA
4
,
Kunio FUKASE
5
1田近内科循環器科
2兵庫県立尼崎病院
3多治見市民病院
4大分市医師会立アルメイダ病院
5日比谷病院
pp.295-301
発行日 1987年4月1日
Published Date 1987/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209036
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国立横須賀病院
現在,横須賀市医師会では,国立横須賀病院を含め,市内にある三つの病院に,オープン・システムに対応できるよう働きかけており,医師を登録制にして,登録医からの紹介患者を優先的に入院させるというシステムづくりを行おうとしている.これに先立ち,数年前から,国立横須賀病院では外科,産婦人科,内科の各科に,「客員医長」という制度を設け,一種の登録制をとり,開業医の先生方が病院を利用したり,病院の診療に参加することが可能な道を開いた.外科の客員医長は自分の診療所で,手術の必要があると診断した患者を連れてきて,病院の医師と一緒に自らの手で手術をし,術後のフォローをしている.産婦人科の客員医長は,外来,産科当直および手術も行っている。
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