事例 医療施設間連携
大分市医師会立アルメイダ病院
吉川 暉
1,2,3,4
Akira KIKKAWA
1,2,3,4
1大分市医師会
2大分市医師会立アルメイダ病院
3大分県地域成人病検診センター
4アルメイダ・メモリアル・ホーム
pp.420-423
発行日 1991年5月1日
Published Date 1991/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900921
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
発足の経緯〜病診連携の中心
話は25年前に遡る.検査技術の急速な進歩は従来の医療機関内の自己完結を難しくしていた.日本医師会も早くから地域医師会主導による臨床検査センター,共同医療施設の必要性をとき,徐々にその成果が現れつつあった.わが大分市医師会立アルメイダ病院もほぼ5年の準備期間と甲論乙駁の経過を経て昭和44年とりあえず100床をもって開院した.臨床検査を中心とし,内科系に力点をおく共同医療施設が誕生した.
スタートの段階から開業医の機能を,高機能技術の集積によって補うという発想に立っていたから,最初から病診連携,というよりは一体であって,最近の診療所機能と無関係に発足した国公立等の高機能病院を部分開放して,既存の医療機関と結ぶという連携とは本質的に異なっていることをまず指摘しておきたい.アルメイダ病院の機能をみながら,それぞれの医療機関が必要なソフトとハードを準備してきた20年という歴史がある.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.