センサの応用・2
光センサの応用
高谷 節雄
1
Setsuo TAKATANI
1
1国立循環器病センター研究所生体工学部研究機器開発試験室
pp.311-317
発行日 1987年3月15日
Published Date 1987/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913277
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光センサ
光センサとは,生体または測定する物体をある波長の光で照射し,光の散乱,吸収,偏向,蛍光を計測して生体または物体の特性を得るために使用されるもので,光源と光検出器から成る.光源としては,レーザ,発光ダイオード,ハロゲンランプなどがあり,フィルタを使用して特別な波長を得るしくみである.光検出器には,光電(Photoemissive),光伝導(Photo-conductive)および光結合(Photojunction)型があり,光電管,CdS,PbSやフォトダイオード,フォトトランジスタ,フォトFETなどがある.光が生体に及ぼす影響はレーザのような強力なものを除いてほとんどなく,光を使用すると無侵襲かつ迅速に生体の情報を得ることができる性格を有しており,生体計測の広範囲で応用がみられる.主な例としては,
(1)ヘモグロビン,ミオグロビン,チトクローム,ビリルビンなど色素の濃度および酸素飽和度の測定
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